狸吉BOOKメモ:石川貴康 / プレジデント社 ☆
作成:2018年4月22日 日曜日
更新:2018年4月30日 月曜日
対応レベル
20-30代サラリーマン、資産運用未経験者
感想
内容は非常に同感できる点も多いけど、タイトルが悪い。電車で読んでいるところをだれかに見られたくない為、ブックカバー必須。ただ勉強になる点もあるし、本に合意できないところもある。特にサラリーマンが自宅を購入してはいけないという点には非常に賛同できる、自宅は資産ではないためだ。それは自分のバランスシートとキャッシュフローを作成すればわかる。
この本の作者、石川氏の資産形成のベースとなっているのは不動産投資と金投資の2本。不動産投資においてはキャッシュフロー(CF)をいかにして回収するかというころ、金投資は主にリスク分散目的。不動産投資においてはCFをどのように評価し、いかに早く回収するかという点はとても納得でき、勉強となった。
一方、株と為替は裁定取引であり、リスクが高く投資ではなく投機としている点には納得がいかない。狸吉は株式投資とFXをやっているが、これについてはそれなりにリスクコントロールをしながら運用している。ただどの入口から資産形成を開始しするか考える上では役に立つと思われる。
この本を取った背景は「裁定取引」の概念を確認したかったため。その点では勉強になる良い本だったが、一度読めば十分。
本におけるポイント
キャピタライズを目指すべき
- 同じ会社に勤め、給料の変わらない会社員AとBの分岐点は納得いく。人生をどう捉えて、行動するかで大きく変わっていくだろう。(プロローグ参照)
- 資産形成方法は2つ、①トレードまたは②キャピタライズ。①トレードはまさに安く買って高く売ること。②「キャピタライズ」をまとめると、キャッシュフローを得るための資産を形成する方法で、自分の知識はや資産を元に継続的にキャッシュを得る方法を構築していくこと。給料以外での収入を得られる方法を形成しようということ。(参照:P.132〜142)
- 「会社員を簡単に辞めてはいけない。そのメリットを徹底的に享受しよう。」(参照:P.162)
- ちなみに狸吉は株式、FXによるトレードを行なっているが、今後は副業によるキャピタライズも考えている。
不動産投資における重要な点
- 投資で大切なのは収益性、特にキャッシュフロー (参照:P.80)
- 資産の価値を考えるのであれば、「キャッシュフローをベースで考える」必要がある(参照:P.81)
- 「不動産投資から得たキャッシュからどれだけ税金で持っていかれるのか、手元にはどれだけ残るのか。その計算ができないと不動産投資はアウトだ。」(参照:P.165)
- 「企画側で枠組みを作ってしまう」(参照:P.116)
裁定取引 (アービトラージ)
- つまり「さや抜き」のことで安く買って、高く売る。→狸吉は卸し、小売店販売、商社が行なっていることとなんの変わりもない商売の手法の一つと考える。最近ではメルカリやヤフオクを利用して、個人間で売買を行う人も増えている。
- 保証がないため、ギャンブル性があり、投機に分類されると石川氏は考えているが、狸吉はこの点には同意しかねる。
石川貴康のオススメの本
「お金の流れはプライベートカンパニーでコントロールする」(P.180)
→少し気になるので読んでみたい。
- いますぐプライベートカンパニーを作りなさい!
- 東洋経済新報社
- 本
***投資・資産運用にはリスクが付きものです。断片的な情報を鵜呑みにするのではなく、情報の裏づけを取り、分析を行った上、自己責任で行いましょう。***
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